乳がんについて
乳がんは乳房に発生する悪性腫瘍であり、多くは母乳を乳頭まで運ぶ乳管に発生します。
乳がん患者数は年々増加しています。女性のがんを臓器別のがんで比較すると最も多いものが乳がんです。現在では、女性の11人に1人が乳がんになると言われています。乳がんは30代から増加し始め、40代後半~50代前半にピークを迎えます。他の臓器のがんに比べると比較的若い世代に多くなっておりますが、最近では閉経後の年代でも増加しています。
しかし、乳がんは早期発見された場合、適切な治療を受けると比較的予後が良好であることが多いのです。早期の乳がんであるほど根治できる可能性も高くなるということになります。この点からも、乳がん検診等で早期発見されることが重要であると言えます。
しかし、残念ながら現在の日本の乳がん検診受診率は未だ30~40%と極めて低い状況です(欧米では70~80%の受診率です)。 症状がなくても積極的に定期的な乳がん検診を受けられるようお勧めします。
しこりが気になったら検査を
乳がんは、乳房にしこりがあることで気づくことができることもあります。早期の乳がんではしこりを触れることは難しい場合もありますが、5mm~1cmほどの大きさになると、自ら触って分かることも多いです。
また、乳がんが存在する場所によっては、乳房の皮膚がくぼんでいたり、盛り上がっていたり、乳頭の向きに左右差が起こることもあります。
月に1回程度、乳房のセルフチェックを行うことも大切です。
ただ、乳がんのしこりの触れ方は様々です。しこりが触れにくい乳がんもあります。セルフチェックは重要ですが、自己判断を過信するのは危険です。気になる症状がある場合は、速やかに乳腺専門医に受診されることをお勧めします。当クリニックでは、来院された当日にマンモグラフィー、乳腺エコー、細胞診などの必要な検査が可能です。
マンモグラフィー、エコー検査、細胞診の詳細は こちら
乳がんと診断されたら
当クリニック院長は、現在も兵庫医科大学病院の乳腺・内分泌外科にて診療をおこなっており、地域医療連携もスムーズに行います。当クリニックにて乳がんと診断された場合は、病院のご希望も伺い適切な地域の連携病院へ速やかに紹介いたします。
乳がん術後も診察可能
乳がんの手術を終えられた患者様の多くは、その後も薬物療法など長期的な通院が必要となります。
当クリニックでは、他の連携施設にて手術を受けられた患者様に対する術後ホルモン療法なども可能です。
また、術後治療を終了された患者様の定期検査も可能です。お気軽にご相談ください。
当院で可能な検査の詳細は こちら