マンモグラフィー
乳房をX線で撮影する方法で行う乳がん検診機器がマンモグラフィーで、乳房X線撮影装置とも呼ばれます。視触診や超音波検査のみの検診に比べると、概ね2~3倍の確率で乳がんの発見が可能になると言われています。マンモグラフィーは乳がんのしこりや乳がんの可能性がある細かい石灰化の検出・構築の乱れ(正常な乳腺構築のゆがみ)などを検出するのにも優れています。
撮影時は乳房を上下あるいは左右から挟み込んで圧迫します。
圧迫時は痛みを伴うことも多いですが、このような状況で撮影する理由は2つあります。ひとつは、病変がわかりやすい鮮明な画像にするには乳腺組織をできるだけ薄くする必要があるということ。もうひとつは乳房を薄く延ばすほど被ばく線量が少なくてすむということです。検査時間は10分ほどです。
当クリニックでは、マンモグラフィー撮影認定を受けた熟練した女性の放射線技師が丁寧に撮影します。
乳腺エコー
乳房にゼリーを塗り、プローブと呼ばれる探触子を直接肌に当てることで、乳房内部からの反射波(エコー)を画像化し、乳腺の状態を調べる検査になります。リアルタイムで映像が表示され、様々な角度から観察することが可能で、乳房にある腫瘤を見つけることができます。通常、乳腺は白く、がんは黒く描出されます。体への負担はほとんどありません。数ミリ程度の小さなしこりを見つけることにも優れており、その性状も詳しく分かります。ただし細かい石灰化(カルシウムの沈着)の詳細な観察は困難です。
妊娠中も検査可能です。
乳腺穿刺吸引細胞診
がん細胞の有無を調べるのに有効な検査法です。乳腺エコーにて腫瘍部分を確認しながら、腫瘍部分に注射針を刺し、その細胞を吸引します。採取した細胞が良性のものか、悪性のものかを判断します。採血などで使用するほどの細い針を使用しますので患者様の負担は比較的少なく、通常麻酔は不要です。
乳腺針生検(組織診)※要予約
乳腺エコーにて腫瘍部分を確認しながら、腫瘍部分に太い針を刺して、目に見えるほどの少量の組織を採取します。細胞診に比べ、情報量が格段に増えるため、細胞診に比べて検査の精度は高くなります。細胞診を行った結果、さらに精査が望ましい場合などに行います。太い針を挿入するため局所麻酔が必要です。
採血
乳がんの治療中に必要な採血項目や、乳がんの腫瘍マーカーなどの検査が可能です。 また、当院では宝塚市の肝炎ウィルスリスク検診・前立腺がん検診・胃がんリスク検診も行っており、これらの検査も採血によって行います。
検便
当院では宝塚市の大腸がん検診も行っております。検便にて行います。